海外インターンシップ事業を手がけるベンチャー”タイガーモブ”です!2017年9月に、東アフリカのルワンダにて実践型インターンシッププログラム「STARTUP AFRICA」をDMM.Africaと共同で実施しました。この熱気に包まれたインターンプログラムの様子を、現地で実際に活動したインターン生がお届けいたします!
こんにちは。STARTUP AFRICA in RWANDAに有給休暇で参加したレイです。
実家が喫茶店で小さい頃からコーヒーに親しみ、最近はUCCアカデミーに通ってスペシャリティコーヒーについて学んでみたり、とコーヒーが大好き。
インターン参加を決めた最大の理由もやはりコーヒー。
だってルワンダのコーヒービジネスの現場を見られる機会はそう滅多にないですから。
、、、と、そんなわけでこの記事の執筆を担当することになりました。
ルワンダコーヒーの生産現場の取り組みをレポートしたいと思います!
家族的なルワンダのコーヒー農園に訪問!
今回訪問したのは、1996年創業のルワンダ最大のシェアを持つ民間のコーヒー加工業者兼輸出業者のRWACOF EXPOPRTS LTD.(以下、ルワコフ社)。
同社の提携農園と2つの加工設備(ウォッシングステーションと精製工場)を見学させていただきました。
零細農家が支えるルワンダのコーヒー産業!
まず首都キガリから南部へ30kmほどの農園を訪れました。思ったより街から近いものの、途中からバスに乗っていて恐怖感を感じるほどの悪道を山奥に進んだ場所にありました。
「ここは農園へ向かう道の中では良い方だよ」というスタッフのコメントに驚きながら、窓の外に目をやると赤い実をつけたコーヒーの木がチラホラと見えるようになり、ワクワクしてきた頃に到着。
農園に着いて最初に感じたのは、「ちょっとイメージと違うな」という印象。
最大のシェアを持つ会社の農園、というより、アットホームな関東地方の果樹園という雰囲気でした。
それもそのはず、これは個人が経営する農園でした。それをルワコフ社が管理支援しているという形。
「千の丘の国」と呼ばれるルワンダでは、農地が山間の狭い土地や傾斜地に限られるため、大規模な農園経営に向かず、コーヒー栽培も零細農家に支えられています。
この契約農園は約0.3haの広さに300本程のコーヒーの木が栽培されているという規模。この辺りにはこんな農園が3つ並んでいるのだとか。
ルワンダでのコーヒー栽培の特徴!
ルワンダで栽培されているコーヒーの種類は主にアラビカ・ブルボン種。一部ジャクソンという種類も作られています。
目の前に広がるコーヒー畑は、樹齢3年程の若い木ですが、よく見ると根元が古い木の幹の脇から出ています。剪定の跡です。
もともと古木の農園だったのでしょう、コーヒーの木は若すぎても古すぎても実付きが悪く、生産性が良くないため、時に再生措置を図る必要があるのです。
コーヒー栽培には気候や土壌の他、枝の剪定、木の保護(地面を覆ったり、シェードツリーを植えたり)、農薬や肥料の種類とやり方など、品質を左右する様々な技術要因があります。
「本当はもう少し幹の下の方から脇枝がでないとダメなんです、、、」
「他より背が高いこの辺りの25本は2回有機肥料を追肥したもの。収穫量も3倍になりました」
ここでは農園主の協力のもと、こんな風に栽培条件を試験的に変えて、木の生育や実の付き方がどのように変化するか、生産性と品質の向上を図る取り組みが行われていました。
また、コーヒーの苗や肥料などはコーヒーの栽培・加工・販売までを所轄する政府機関である農業輸出局(NAEB: National Agricultural Export Development Board)からも提供されているとのことです。
これは帰国後に調べてわかったことですが、これら行政からの物資提供や技術指導は、コーヒー産業を農業の中核に据える国家政策に基づくもの。病害に強く品質の良いチェリーを沢山収穫できるコーヒーの木の栽培をめざして、官民連携で取り組んでいる姿といえそうです。
ちなみにコーヒーチェリーの収穫時期は3月~6月頃。5〜6人程度の人を集めて、赤い実を選んで収穫します。もちろん手摘みです。
季節外れの赤い実について聞くと、これらは頃合いを見計らって収穫され、セミウォッシュのコーヒーになるとか。赤道直下のコーヒーは年に2~3回実をつけるため、また個体差もあり、収獲時期でなくとも年間通して実が付いてる木が見られるんだそうです。