コミュニティとは何か!?ガーナの村で感じた繋がり合う仕組み作りを日本でも!【第10回】

この記事をお目にとっていただきありがとうございます。ガーナから日本に帰国した一橋大学一年生の菅野真珠(かんのたまき)です。今回は、前回の記事で紹介した、子供たちの秘密基地を作るプロジェクトの最終報告やインターンシップを終えて今思う事を書かせていただいています!

プロジェクト最終報告。みんなで作った秘密基地!

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写真:おもちゃ箱の色ぬりをする子供たち

人間関係が生まれる場となるような秘密基地を作る上で、子供たちが主体となって作ることを一番大切にしていました。最初は子供達が手伝ってくれるかとても心配でしたが、好奇心旺盛なガーナの子供たちはとても協力的で、むしろ率先して遊び場作りをしてくれました!

その結果、最初は廃材と木の枝を組み合わせて作るテントを作るだけの予定でしたが、縄でバレーボールのネットを編んだり、手作りブランコを大木にぶら下げたり、共用のおもちゃを入れるおもちゃ箱を作ったりと、当初は予定していなかった沢山の遊び道具を現地の子供たちの声を反映させたり、いろいろな方のアドバイスを踏まえて作る事ができました。

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写真:バレーボールネットを編んでいる子供たち

最終的には子供たちが一番集まる場所である、村で唯一の公立学校の校庭に全ての遊具を設置する事にしました。校庭は学校の前後など、皆が集まって遊んでくれたらいいなと考えています。

プロジェクトを終えてなお感じる、繋がりと言う課題

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写真:家の前で子供をあやしながらおしゃべりをする女性たち

さて無縁社会と言われ、人と人とが繋がれない現在の日本社会やそこにある数々の課題に対して私は強い問題意識を感じていました。インターンに来る前は人と人とが関係を築けない事が全ての原因であると考えていて、繋がり合うことさえすればすべての解決になると信じていました。

しかし、村での生活を経て、繋がりがあるだけでは勝手に皆が協力して活動したり、知恵を絞って創造的なアイディアが生まれたりするわけでは無い事に初めて気がつきました。

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写真:楽しそうに洗濯を一緒にする女性たち

私が滞在したガーナの農村では人々の人間関係は強固なものでありながら、皆のために、また村のためになるような活動を村民がみんなで行うという事はありませんでした。

日本でいう町内会のようなものがなく、公の利益のために協力して働くという考え方が無いみたいでした。支え合いはするけどそれ以上のことはしないという状況で、何かをする・しないの話し合いや考えを深める機会すら無く、せっかく繋がりがあっても現状が維持されるだけの状態になっていました。

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