この夏、タンザニアで開催される、東アフリカ最大規模の国際商業見本市・サバサバの開催を機に、アフリカクエストさんで、新興国・途上国研究所より東アフリカの特集を組ませてもらうことになりました。
是非、アフリカの一側面を知るきっかけにしてもらえればと思います。
サバサバ開催記念!アフリカを舞台に活躍する金城氏に特別インタビュー!
今回は、連載の第2回目となり、アフリカで年商400億円稼ぐ男として有名な”金城拓真”氏にサバサバ商業見本市に関するインタビューを行いました。
1981年、沖縄県生まれ。タンザニア、ベナン、マダガスカルなどを拠点に、50社以上のアフリカ企業を経営に関わる。大学時代は、夢であった公務員を目指すものの、就職活動がうまく行かず挫折。一年間の「プータロー生活」を余儀なくされる。
その後、本格的なアフリカビジネスを開始し、徐々に経営を軌道に乗せていく。現在では、金取引、農場経営、不動産、タクシー、運送業、金鉱山運営、ホテル、中国製品の卸売、土地開発など幅広く事業を展開。
著書に『「世界」で働く。 アフリカで起業し、50社を経営する僕が大切にしていること』『世界へはみ出す 』
金城氏が経営するタンザニアの会社、East Africa Sales Promotionでは、タンザニア貿易省によるサバサバ準備委員会に所属していて、例年、日本企業が集まるジャパンパビリオンというエリアを統括しています。
サバサバという見本市に、長く関わっている同氏に、お話を伺いました。
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7月には、国際商業見本市・サバサバアテンド企画も開催予定。
大統領も日本ブースに。サバサバは東アフリカの誰もが知る巨大イベント。
■金城さんが、サバサバ(タンザニア国際商業見本市)に関わっているのは、何年目でしたっけ?
仕事で関わっているのが、4年目。参加者として関わっている時から数えると、6年目かな。
6年前は、うちの会社が、単独でブースを出展していたんだよね。
けど、その頃、僕たちは、大使館だったりJETROとは、一切関係がなかったんだよね。
で、2012年から、JICAの方などとお話する機会があって、こういった大きい商業見本市に、日本企業の出展がないのは、寂しいよね、ということで、「ジャパン・パビリオン」という日本企業のブースが集まる企画が、始まった。
2014年は、秋篠宮殿下・紀子妃殿下がアフリカまでいらっしゃり、ジャパンパビリオンに足を運んで下さったり、タンザニア大統領も別日にジャパンブースを見て回ったりといった具合で大盛況に終わることが出来た。
去年も、日本企業が20社以上、出展してくださったり、ジャパンパビリオンとは、別で、うちのグループの広告会社が、サバサバ会場内で、イベントも行ったりして、年々、盛り上がってきている。
■2012年以前、中国などがパビリオンという大掛かりな施設をサバサバで、構えている中、それによってプレゼンスを得ているイメージは強かったですか?
そうだね。企業の側からすると、サバサバっていうのは、タンザニア中、下手したら、東アフリカ中の人が知っている商業見本市になるんだよね。
つまり、「サバサバに出展してますよ」っていう一言は、もの凄く営業ツールとして、優秀な訳。
だから、サバサバでのプレゼンスを持つということも勿論大切なんだけど、サバサバのプレゼンス以上に、その後でやる営業
で、凄い注目されるんだよね。
そういうことも理解しているから、サバサバに、注力しているんだろうな、ということは感じたよね。
僕たちが、はじめて参加者として、サバサバにブースを出展した頃は、有力な中国企業は、中国企業パビリオンみたいなものを作っていたんだけど、そこのパビリオンに入れない中国の弱小企業が、体育館みたいなところに押し詰められていたのね。あとは、パキスタン系企業とかも多かったかな。
で、日本企業のブースは、その体育館みたいな所に入ってるから、存在感がなかった。
そう感じたのが、ジャパンパビリオンを始めるきっかけになっているんだけど。