アジア人差別「チンチョン」を毎日受けて思ったこと~シエラレオネで教育が本当に大事だと肌で感じたこと4つ~

①子どもが登下校中に、いかにも馬鹿にして「ははは~あの人チンチョンだ!」って言ってくるパターン。

これが一番悪質なパターンです。登下校中に外を歩こうものなら必ず3回は言われます。というか、子どもは午前か午後の半日しか学校へ行かず、その後は仕事に行ったり、宿題も出ないので、その時点で問題なのですが。で、まあ明らかに馬鹿にして逃げたあとに、遠くからもう一回言ってきたり、ニヤニヤした感じです。その時の対処をどうするかというと、捕まえられたらその場で大人たちが殴ってくれたり、カバンをひったくって、ノートに書いてある名前と学校名をメモして、(このシーンではすでに子どもは号泣)後日その小学校に乗り込んだり(先生が怒って木の棒が壊れるくらい殴ります。笑)私は平手打ちはしたことないですけど、胸ぐら掴んで頬っぺたつねって、泣かせたことは何度もあります。こっちはしつけるときはそうするらしいんだけど、いつも思う。先生、殴る前に、教育を。

②街の中心地を歩いていると大人たちが「チンチョン!」って言ってくるパターン

街を一人で歩いていると、「両替する?」「ヘーイチャイナ!ニーハオ!」「チンチョン!」と必ずちょっと買い物にいっただけでも50回くらいは声をかけられます。最初は「私は中国に行ったこともないし、日本人だ」と、いちいち訂正したり、触ってこようものなら「さわんじゃねぇ!」と全力で拒否。向こうは、ちょっと馬鹿にしつつ、なんか買ってほしい、両替してほしい、ちょっと話してみたい。という気持ちがみてとれます。最近、「ニーハオ!」っていう挨拶をすべて(ニーハオってどういう意味かワタシシリマセーン)って、無視して歩いていたら、近くの他の人が「おい、あいつは日本人だぞ」って言ってくれたり、そう聞こえるようになりました。大人たちの「チンチョン!」は基本的に無視しています。中国人にいいイメージを抱かない気持ちは諸事情ありわかります。

日本人も江戸時代とか大昔は、外国人みたら「ガイジンサン!」って指さしてました。クラスに黒人の転校生がいたらイジメにあったりとかきっとあったと思います。単純に教育がなくて見たことないから、ただ不思議なんですね。

③子供も大人も意味が分かってなくて、挨拶がわりの「チンチョン」パターン

たまに、本当にチンチョンの意味がわかっていなくて、親しみを込めて言ってくる人たちがいます。一度、道の真ん中で大人の男の人に言われ、近くまでこさせて、延々説教したことがあります。もう激怒してしまい「なんでハローって言えないの?私は日本人だし、本当に今、あんたとこの国にがっかりしてる!」って言ったら、「本当にただ友達になりたかっただけだよ、ごめんよ」と、本当に悲しそうな顔で謝られました。その後も怒って歩きながら、ゲストハウスまでの道のり、すべて道行く人の挨拶を無視して歩いていたら、その後無視されたうちの一人の男性が、「なんでさっき無視したんだよ!」って怒って行きつけのバーまで抗議しに来ました。笑!事情を説明して仲直りしましたが、この国の人は無視されるのが一番傷つくし、チンチョンは挨拶らしいです。小さな子供もなんで怒られてるのかわからない、という感じで素直についてきて、その後わあわあ泣いたりします。こっちからしたらちょっと謎ですよね。

チンチョンチャンまとめ!現地の仲間たちの反応。

というわけで、そんな感じで言われると、近所の人や、プロジェクトを一緒に実行しているオーガナイザーたちが一緒に怒ってくれたりします。でも捕まえられなかったりすると、私が必ず「本当にこの国に失望した」と怒りだし、みんな、本当にがっかりした顔をします。ずっと自分が住んできた国、そして仲良くしてるわざわざ遠く日本から来た友達にそんなこと言われたら、恥ずかしくて、残念で、悲しい気持ちになるんだと思います。その気持ちが、日本で同じように苦労してきた黒人の友達を何人も知っている私には、痛いほどわかるのです。広く、考え方を変えることは、本当に難しい問題だといつも思っています。

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