2.とにかく喧嘩っ早い。
西アフリカの人々は暴力的で喧嘩っ早いというイメージをもちました。血だらけになるまで戦って海に落ちたり、バーでも酔っぱらうとすぐ喧嘩になって大声で話すし、親がボロボロになるまで子どもを殴って、道で泣きわめいている子がいたりします。だいたいそこらへんの木の板か、木の枝が武器です。教育を受けてないとはこういうことだなと感じました。なにか物事を話しあったり、解決しようとするときに、建設的な話しあいが冷静にできません。下記に人々がすぐ問題解決の時に暴力に結び付けてしまう考えつく限りの理由を5つ挙げました。
- テレビのニュースなどでモザイクがない。
- 流れている輸入映画が全部戦争もの。
- 西アフリカ発のドラマが全部喧嘩っ早くて言い争ってる。
- 学校での教育がものすごくドメスティック(基本的に先生は生徒を殴る蹴る)
- 親に殴られながら育った。
など5つの理由が挙げられるんではないかと感じています。
3.仕事をしない男性達
この国のほとんどの男性達が仕事がなく昼間から酒を飲んでいるという印象です。そのお金はどこから出てくるのというと、奥さんが子どもを胸にだき頭に食べ物を乗せて一日中歩きまわって手に入れたお金です。失業率は公的でない職業を除くと実に60%で、小さな子どもや女性たちが頑張って日がな一日炎天下の中働いています。私が渡航した時期は雨季だったので、外で物売りしている人は本当に大変です。
男性は一度病気や、失業や、倒産で職を失ってしまうと、プライドからかもとの仕事に戻れなかったり、女性や子供たちのように頭にモノを乗せて売り歩くような物売りはやりたくないといいます。小さな子供をパシリにしたり、(子供のときにもそういう風に大人たちにこき使われていたので、大人はそうするもんだと思っています)女性を軽くみる習慣があるので、奥さんまかせにしてしまったりします。
4.ゴミのポイ捨て
ゴミのポイ捨ては特に目立ちます。川がゴミで埋まって、雨季なので雨が流れず洪水や、感染症などの病気の原因になっています。また、ねずみやゴキブリ、ハエが本当に多く、それらが原因で起こる、ラッサ熱や、エボラ出血熱、寄生虫などワクチンでも防ぐことができない病気が蔓延しています。今のところ私は4年前から18万円くらいかけてありとあらゆるワクチン打って薬漬けなので、ピンピンしてますが。
この話しはよくするのですが、大学1年生のときにバングラデシュでゴミ問題に関するプロジェクトの視察をさせていただいたことがあります。初海外で初めての日にゴミ山の頂上に立ち、ひどい悪臭とハエのたかるなか、マウンテンピッカーとして、生活する人々を見て衝撃を受けたのを今でもよく覚えています。
バングラデシュは私が赴いた2011年3月より2年前は、街中がゴミで溢れかえっていたといいます。(視察中に3.11がぶつかり、私は大地震を体験していません)日本の支援でゴミ清掃の技術が入り、街を行くゴミ収集車にはすべて日本の日の丸マークがついています。ゴミを片付けるために何をしたかというと、学校でまずは子どもたちに、「街のゴミをキレイにして健康になろう!」というプロジェクトをしたことが成功に繋がったといいます。すでにゴミのポイ捨てが習慣化している大人たちにはなにを言ってもだめなので、子どもたちに学校で教育し、プロジェクトに関するプリントやステッカーを家に持ち帰ってもらうことで、初めて大人たちが問題に気付くという構想です。あの世界で名だたるNGO本場バングラデシュのBracの職員まで、車からポイポイゴミを捨てるくらい、大人にはその文化が浸透しきっています。
バングラデシュの首都ダッカはみるみるうちにゴミが減り、観光客が驚くほど増えたといいます。ゴミを捨て清潔にすることが、観光客の増加や人々の健康意識に関与するということを結びつけるのは、まぎれもなく教育です。