アフリカはもう遠い国ではない!ガーナで教育の課題に取り組んだ6週間を振り返る!〜最終回〜

こんにちは!アイセックのインターンシッププログラム、ENです!この第2弾連載企画では、ENインターン生2期生の2人に、渡航前から渡航後にかけて活動の様子や想いを発信してもらってきました!今回は、ガーナから帰国した大松ようこさんに、現地での経験や学び、今後の展望について紹介していただきました!

ガーナが抱えていた課題とは!?

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写真:子どもたちと一緒に

一橋大学1年生の大松ようこです。ガーナで6週間のインターンシップに挑戦してきました!

渡航前に現地NPOの代表トンプソンさんに聞いていた話や調査からは、ガーナの教育には、金銭的な問題と、動機的な問題の2つがあるのではないかと感じていました。

しかし、実際の問題は「教育の優先順位が低い」「教育と将来の可能性が具体的に結びついていない」ということでした。学校は親から年間3cedis(75円)すら集金できない、これは親がお金を持っていないからだ、という学校の先生の話を聞いたとき、私は疑問に思い先生に聞きました。

「お金がなくて払えないというけど、村の人たちは5cedis(125円)のビールを毎日飲んでるよね?年間3cedis払えないのは、本当にお金がないからなの?他に問題があるんじゃないの?」

「HAHA、面白いことを言うね!君は自分が好きなものなしで生きていけるのかい?」

先生に笑われて、ガーナに来てから一番大きなカルチャーショックを受けました。ビールでも洋服でも、3cedisより高いものはいっぱいあって、村の大人たちにとって教育はそれより後回しになるものなんだ。。。

もちろんそうじゃない人もいると思います。でも私が行った村の大部分の大人たちは、問題意識はあってもだれも子供のために投資したり、改善する努力を行うまではいかないのが現状でした。

プロジェクト最終報告!

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私は、ガーナの人々が教育に投資する価値を見出すことが、コミュニティが子どもの教育環境改善に動くような下地を作る、と考えました。

そこで、子ども達の憧れの職業についている大人、例えば警察官、お医者さん、軍人さんなどを子ども達のために招き、教育が彼らに現在どんな恩恵を与えているのか、彼らのようになるにはどうすべきなのか話してもらう講演会を開くことにしました。

これらは全て高校を卒業しなければつけない職業なので、子ども達が彼らに憧れることでモチベーションが上がり、より良い教育への需要を生むはずだと考えました。

登壇者候補となる職業の人を見つけ、教育の価値を伝えたいという思いを慣れない英語で伝えるところからはじめました。一回OKをもらったお医者さんが突然出張が決まるなどトラブルもありましたが、隣町の警察署(村には派出所もありませんでした)に突撃して署長さんに直接、警察官を登壇者として派遣して欲しい!と頼み込むなど当日まで走り回りました。

当日の朝、場所は学校の校庭の大きな木の下。登壇者は村に住む引退した90歳の海兵さん(年齢が信じられないくらい英語がとても堪能で頼り甲斐のあるおじいさんでした)、元銀行マンのおじさん、そしてなんと隣町の警察署長自らが首都アクラに勤務する友人(上司?)の弁護士の合計4人でした。

子ども達は目の前に現れた憧れの職業の人々に大興奮!話を聞く子ども達の笑顔や真剣な顔をみて、必ず何か響くものがあったはずだと感じました。

当事者がいない、という教育の難しさ!

教育について、当事者がいないことが途上国で最も難しいポイントだと感じました。

学校の先生はコミュニティに住んでいる人間ではないし、決まった年数で学校を離れてしまいます。保護者は教育を受ける当事者ではないし、村のお母さんで学校でどんなことをしているか具体的に知っている人はほとんどいません。

教育に対し対価を支払うべきだと考えない保護者が授業料を支払わないことで、現地の私立校を運営しているというNPO団体の運営は全くうまくいっておらず、外部からのボランティアや寄付に頼りきりの状態でした。かといって、教育を受ける子ども達自身が自分たちの教育のために働いて資金を得ようとすれば、今度は児童労働という問題が出てきます。

このような村の状態で最も難しいのは、教育という分野における問題を解決しようとしたとき、誰がそのコストを負担するのかということです。

誰もが自分の生活がかかっていれば一生懸命になれます。しかし、村の教育問題について「これは自分の問題だ」「どうしても解決したい、そうでなければ困る」と感じる教育関係者を村の中で見つけることは結局最後までできませんでした。

プロジェクトの中では自分が中心になり、共感度が高い人を巻き込むことで一つの試みを行いましたが、当事者がいないという教育の難しさを強く感じさせられました。

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